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組織と意思決定に興味を持って

 生まれ育った街は日本初の民間シンクタンクの研究所がありました。創業の地だと後から知りました。


 その名前と業務内容を子供なりになんとなく理解したつもりになってとても興味を持ちました。様々な意思決定を科学的に分析すれば、勝利に導く「正しい」戦略を構築したり、意思決定を実現するシンクタンク業務になんとなく憧れを持っていました。同時に、当時ブームになった大前研一さんの企業参謀にも影響を受けました。

 しかし、現実の社会政策や企業の経営から導かれる施策や戦略は様々です。特に敗戦を経験した我が国において精神主義に依存した極端な意思決定がなぜ行われるのか。そんなことに興味を持っていずれは自分で理想とする組織や労働環境を仲間と構築してみたい。それがデザインルールを創業したときからの変わらぬモチベーションです。

 大学生のときにインターネットと出会いました。その後民間開放されたインターネットを横目に見ながら、社会的な政策形成がインターネットやIT/AIでどう変わっていくのか。変わっていくために必要なアプリケーションをどう作っていけるのか。何が求められているのか。そういった問題意識が私の研究者時代の中心的な問題意識でした。

 研究を始めた当初は、民主政治における公共的な意思決定はインターネットに依って大きく変わるだろうと楽観視していました。選挙は最もベーシックでフォーマルな政治的参加です。しかし2020年代にもなってその選挙の情報デバイスに紙と鉛筆が使われている。ということは想像もできませんでした。わたしが思っている以上に社会というのは非合理で、流動性高く変わる制度と変わらない制度があるということが今になってわかりました。本当に不勉強だったのです。

 私のキャリアの半分は大学での研究者としてのそれです。特に日本の国立大学は巨大な政府組織の末端に位置する特殊な環境で、標準的な経営学的フレームではその意思決定はとても理解できないし、どちらかというと政治学のフレームで理解したほうが都合の良い、その本来の知のディシプリンとは裏腹で合理性とは距離のある、興味深い意思決定が行われる組織でした。

 同時に、知識と情報の21世紀に、大学には知的生産セクターとして多様で大量の社会的要請が押し寄せています。イノベーションのエンジンとしての技術開発や国際競争に勝利するための知的財産化。同時に若い優秀な世代を育成していく役割。さらに地域社会への貢献などたくさんのニーズがあります。しかし、硬直化・肥大化した政府組織の末端組織には満足なリソースはその重要さに見合った配分は行われないのが常です。結果として新しい知的生産や技術革新は大学に頼らずに、自主独立した経済収益性を備えた民間で行う必要があるのではないか。そんな問題意識もデザインルールの創業の片隅にあります。

 デザインルールに興味を持っていただいたすべての方に感謝するとともに、ぜひ新しい知的生産はどうあるべきか議論できることを楽しみにしています。

    2023年11月

 デザインルール代表取締役 佐藤哲也

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​いくつかの個人的なトピック

1990

大学生協組織部に入る

1993頃

学生時代に某リサーチ子会社でバイト

1996年

シンクタンク就職

1998年

銀行に出向

1999年

助手に着任

2004年

​講師になる

2007年

デザインルール創業

2014年

​大学を退職

2019年

アンド・ディの代表取締役に

2022年

組織(論)に興味があったので大学入学とともに「組織部」という少し奇妙な名称の大学生協の下部組織に参加。政治的ポジションや由来は入部した際には一切理解できていなかった。優秀な友人と出会えたのが財産

リサーチ会社でバイトを始める。今のアンド・ディの主要メンバー(当時社員)とはこの頃に出会う。マーケティングリサーチ報告書のための図表作成や分析などを担当。Excelマクロで図表を大量生産して効率化するのが面白かった。

某銀行系シンクタンクに就職。地域開発・まちづくり系のセクションで無能っぷりを晒す。

ネットバンキングの企画開発セクションに出向。銀行という組織を間近で眺める機会を得たことはとても財産になった。

母校の助手になる。ネットのトレンドと意思決定を組み合わせた研究として、選挙の情報化やそのためのアプリケーション開発をテーマにすることに。

静岡大学浜松キャンパスの教員になる。地方転勤で視野が広がったと思う。

大学初ベンチャーとしてデザインルールを創業。初代社長はゼミの学生さんになってもらった。

大学を退職し、事業活動に専念する。生活の拠点を神奈川に移す。

大学時代バイトのご縁で、株)アンド・ディにJOIN。​マーケティングリサーチ会社で、リサーチタスクのAI化の取り組みを開始。

前任者から引き継ぐ形で、公益財団法人政治資金センターの代表に着任。

​政治のオープン化に取り組む

2023年

​リサーチ会社の諸先輩方にから経営を教えていただきたく参加

ご連絡先

アンド・ディお問い合わせよりご連絡ください。

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