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デザインルールの目指す価値

 デザインルールはルール(規則)をデザイン(設計)するという意味です。組織の「ルール」を自分自身で「デザイン」する。つまり我々の組織やその存立する社会の有るべきルールを自分自身で設計していく態度、自主独立でありたいという願いを現しています。

 「デザイン・ルール」(東洋経済新報社/2004/原著名はDesign Rules)という書籍も由来の一つです。同書はハーバード・ビジネス・スクールの学長・副学長だったボールドウィンとキム・クラークらによる名著で、「モジュール化」と呼ばれる概念についてその素晴らしさと本質を多くの事例とともに説明しています。

 モジュール化は20世紀後半に生じた情報革命に対応した新しいアーキテクチャーとして注目された概念です。情報化や産業社会化を背景に複雑化する一方の様々なシステム(社会・産業・プログラミング等)を、限られた人間の設計能力・認知資源を有効に活用しつつ設計・制御するアプローチです。その思想を簡単に説明すると、とあるサブシステムにとって、外部との接続方法(インターフェース)は適切に規格化(ルール化)される必要があるが、サブシステムの内部の設計は基本的に自由で良いというものです。

 我々デザインルールも法人化している以上社会のサブシステムの一つです。社会との接点である外部インターフェースさえ適切であれば、会社の内部の設計は基本的に自由で創造性にあふれた存在でありたい。同時に、社員や各部署もデザインルールから見たらある種のサブシステムです。つまり、組織として必要な規律を守ってさえいれば、個人の行動の自由を最大限に尊重する。言い換えれば個人のその内部設計や動作に相当する仕事のやり方などは基本的に自由で有りたい。そういう思想を表現した社名になっています。

 そして我々の本業であるプログラミングにおいてもモジュール化はもはや当たり前の設計思想となっています。そんなモジュール化の考え方を適切に取り入れて、決してモノリシックで巨大にならないよう適切なサイズに分割しつつ、高い生産性を維持したいと考えています。

デザインルールの3つの約束

​デザインルールはお客様、お取引先様、従業員の皆様他様々なステークホルダーの皆様のお陰で成り立っています。そんな皆様と社業を発展させていく上でのお約束を下記の通りまとめました。

1.​エンジニアリングと向き合う

プログラミングに代表されるIT時代の知的生産は、我々の社会を支配する資本主義的メカニズムと相性が悪い側面があります。例えば、労働価値や生産性を時間で計測しようとしたときの虚しさ。知的財産のすストックである「知識」を貨幣的な尺度で評価することの困難さ。などが例に挙げられます。

そんな背景の中で、資本主義的存在である株式会社がエンジニアリングと真摯に向き合うことは必ずしも容易ではありません。ややもするとあるべきエンジニアリングを放置して、手元の銀行口座残高の極大化を目指しかねません。
しかし、我々はエンジニアリングカンパニーとして、エンジニアリングの知的生産性や快適さを優先し、それにより顧客価値の最大化をめざします。それを通じてこそ、社業としての成功、メンバーの幸福を実現できないと考えています。そのための努力を惜しまず、エンジニアリングと真摯に向き合うことをお約束します。

2.愛とカネを配る

企業は社会的存在でもあり、社会善(The social good)を実現する器であるべきです。

そのためにはまずお客様や社内のメンバーといった関係するステークホルダーに幸せになって貰う必要があります。そのために公器として物心両面におけるサポートを充実させることをお約束します。

3.アジリティの提供を通じて社会に知的貢献する

AI社会化しつつある2020年代では、​社会のシステム化はとどまるところを知りません。今日様々な社会的ノードがネットワークにより接続され、情報財として社会的管理の対象におかれています。

失敗を恐れるがゆえに​ルールは肥大化し、SNSのレピュテーション(社会的評判)を気にしながら個人が生活をしていく少し息苦しい環境になりつつあります。

そういった広義の社会のシステム化に対抗して、われわわれはしなやかで迅速な軽さ・迅速さ(アジリティ)を提供していくことを目指します。それにより新しい取り組みやチャレンジを取り戻し、新しい人間性の回復を通じて社会に貢献していくことをお約束します。

デザインルールの成り立ち

  • 2007年:現代表の佐藤哲也が静岡大学在職中に設立

  • 2014年:佐藤が静岡大学を退職し、事業活動に専念

  • 2018年:佐藤が株式会社アンド・ディの代表取締役に就任
    同社のマーケティング・リサーチ事業をシステム開発の側面からサポート

  • 2019年以降:株式会社アンド・ディにてAIを応用した各種リサーチ支援システムを開発・リリース

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